多民族国家、マレーシアで3番目に多いと言われているのがインド系。
インド系マレーシア人のほとんどが南インドから来ているタミル人。ヒンディー語を話す北インドとは違う人種ですが、皆さんヒンドゥー教です。
そんなタミル人のお祭りで、世界でも屈指だと思うクレイジーなお祭りがあります。
タイプーサム。神への感謝を示すお祭りらしいのですが、体に針を刺してお神輿を引くというなんとも過激な感謝を示します。
タミル暦によって毎年変動し、今年は2月9日にありました。その日は祝日になります。
口や舌に鉄の棒を貫通させたり、背中に直接鎖を釣り針みたいなものに引っ掛けたりをなんと麻酔なしでやってしまうのです。。。
…こんな感じです。
本人たちはトランス状態になっているようで痛くないそうです。(真相は不明)
そして、血は出ません。赤いのはお祈りで使うカラーパウダーです。そこだけはご安心ください。
ちなみにこちら本場のインドでは危険すぎて禁止になっており、マレーシアとシンガポールだけで見られるレアな奇祭となっております。笑
あのインドが禁止するって…。。。
KLエリアで一番大きなインド寺院、バトゥ・ケーブ(バトゥ洞窟)
入り口から早速大混雑&太鼓や楽器の爆音!
なんかもう早速吊るされてる人いるし…
もちろんこちら参加もやり方も自己申告制。要するにノリノリでやっている訳です。。。
川でお清めしてからカバディというお神輿やミルクを担いで、川からバドゥケーブ寺院まで歩き、272段の階段を登り本堂でお祈りするのがルートです。
サポートのご家族や友人は結構リラックスしている感じで、カメラを向けるとポーズしてくれたりもします。
スタート地点の川は準備で大忙し。それにしても汚い…
ここで呪術のようなお祈りというかダンスというかが始まり、鍼師のような人が体に一つ一つ針を刺して行きます。
そして全行程を歩き、本堂に着くとお神輿や針を外します。
この際にトランス状態が解けて失神する人もいます。
相当奇祭と覚悟して行ったので大丈夫でしたが、もはや狂喜の域。。。
会社のインド系の子ですら、”あいつら頭おかしい”と一蹴するレベルなので、信仰心にもよりけりです。
さすがに背中に針だらけはないですが、子供だって参加しています。
口と舌に針貫通してるけど、これこの子がやりたがったのかな?それともお母さん?痛くないのかな…
このお祭りは、ただお神輿を運ぶだけじゃなく、その前に断食やベジタリアン生活をして時間をかけて徹底的に精神面を鍛え上げるそうです。
悟りと呼ぶにも過激すぎますが、観光の際はメンタルにお気をつけてカルチャーショックをお楽しみください。
コメント