8,700kmのお引越し。マレーシアからニュージーに来て変わったこと。

 

 

1月2日に到着してから、先日2ヶ月が経ちました。
最近は時間の体感速度がやっと普通に戻りつつあります。

ニュージー英語がまだ怪しいとか、試用期間でまだまだこれから!とは思ってはいますが、とりあえずできない悩みもほどほどに、一応仕事があるとか友達が増えてきたとか、できることに安心感を覚えてきました。
ホームシックもゆっくり改善し、ちょっとずつ元気になってます。やっぱり時間の問題なんですね。

マレーシアとニュージーランド、2つの国に住んでみて
どっちがいいかという答えは出ません。今後も多分出ないと思っています。
多分マレーシア&インドネシアくらいの違いだったらまとめて比較もできるかと思いますが、マレーシアとニュージーを同じ”海外就職”とまとめてしまうのはあまりにも無理があるくらいまったくの別物です。

そんな中で、アジアから欧米圏に飛び出していい意味でも悪い意味でも特に変わったことをご紹介します。

 

1. 物価、生活レベルが変わる

そんなん当たり前でしょ。と思ったみなさん。この衝撃はその覚悟をはるかに上回って来ます。なのであえて最初に書きます。
物価の安いアジアで、日本人という理由だけでプチハイクラスだったところから、日本よりも高いところに飛び込むのです。大幅に金銭感覚の修正が必要になります。

マレーシア時代の自宅の写真がこちら。KLの市内。共同スペースにプール、BBQピット、ジム付き。

ニュージーランドの自宅はこちら。市内からバスで40分の郊外。キッチン、リビング、トイレはもちろんシェアです。

もちろん、これだけ違ってもまだマレーシアの方が家賃が安く
(マレーシアの生活レベルの指標はこちら)
物価からくる生活レベルは相当自覚と覚悟を持ってきたのに、それでもやっぱり”やだ、こんなに高いの?”と日々驚いていて、意外にもアジアより逆に不便になります。
今までどれだけお金で解決してきたかを思い知らされます。

 

2. 英語への意識が変わる

マレーシアで就職していた約4年間、仕事もプライベートも基本ローカル仕様。
英語(と、たまーにマレー語)で仕事をして英語で(ネイティブを含む)友達とごはんに行って、英語で本を読んでいたので、ニュージーランドは最初ちょっとアクセントが難しいくらいかなー?なんて呑気に構えてたら…

粉々に打ち砕かれました。全然わからない。。。

使う単語のレベルも格段に上で、みたことも聞いたこともない単語が続出します。
例)Every two week = Fortnightlyなど。
マレーシア在住のネイティブのみなさん、無意識に(?)相当手加減してくれてたみたいです。マレーシアにいたらずっと気づかなかった衝撃です。
”海外”在住歴5年にして、また英語のお勉強のやり直しですね。

 

3. 人との接し方が変わる

ニュージーランド人の、会って早速
「Hello! How are you? +何か」
と挨拶、話題が同時に来るのに慣れていない
&会話の進め方や笑いのツボがそもそも今まで接してきた人と全く違うので、
なんでそう会話が進むのか分からなかったり、誰かの発言に自分だけ笑って、??となったり、けっこうタジタジ。

マレーシア人をはじめ東南アジア人は、市場とかじゃない限り大半はシャイで知らない人に話しかけたら失礼だからと待ちの姿勢。
自分から話しかけると向こうが緊張しちゃうので、目が合ったらニコってしてを繰り返して、仲良くなったらハイ、Sister!なんて手段はもうおあずけ。。。

語学以外の面でも会話のスタイルの変化が必要そうです。

どういう変化を加えればいいかはまだ苦戦&模索中ですので、また感覚がつかめてきたら後日詳しくお話しします。

 

4. お金の価値が根本的に変わる

生活レベルの他にも、使い方という意味で金銭感覚が根本的に変わります。
要するに、なんでもかんでも高い訳ではないということです。

全体の物価はマレーシアに比べて3−4倍ですが、それでもスポーツ用品やレッスン、フレッシュジュースやオーガニック食品などは東南アジアとニュージーランドではほとんど変わりがありません。
(最近ビクラムヨガの1ヶ月通い放題パスを買ったのですが、むしろマレーシアより安かったです。)

その代わり、その場でサクッと食べられるような加工食品やストリートフードは日本の倍近く、東南アジアの5−10倍はします。

マレーシアでエクササイズのレッスンを受けて、オーガニックや添加物なんかを気にすると生活コストは2−4倍以上に跳ね上がりますが、ニュージーランドでは1−2割り増しくらいで、そこまで大きな影響はなく、ヘルシーな生活をしても高くつかない根本的な金銭感覚の違いを日々感じています。

アジアでは敷居が高すぎて始められなかった食事や運動のケアを、せっかくだから始めてみようとなったいいきっかけです。

 

5. 夜型から朝型になる

マレーシアを始め、東南アジアは夜型の街です。
日中が暑すぎるのも理由ですし、夜市やイベントもだいたい夜。
ちびっこだって22時を過ぎても親と一緒に外出していたり、お店も多くは夜遅くまで開いていて、賑わっています。

一方で、ニュージーランドはお店はもちろんショッピングモールだって18時には閉まります。
その代わり、朝に空いているカフェなんかは結構多く
平日の9時から17時までしか開いていないお店もたくさん。
夜になると市内の一部の中心以外の街の機能が停止するので、努力しないで朝型になれます。

 

6. 体の調子が良くなる

4) や5) でお話した、健康的な生活の敷居の低さや朝型向けの街のつくりの他にも、

-大気汚染がないこと
-道路が徒歩や自転車で移動できる→歩く習慣がついたこと
(治安でなく、設計上という意味で。)
-外食が高いので自炊をするようになること
-アウトドアアクティビティが盛んなこと

などもあり、確実に体の調子はよくなっています。

意志の弱い私にとって、東南アジアの夕方から活気が出てくる夜行性の街や、数十円で24時間美味しいものが楽しめる(代償として砂糖、油と化学調味料たっぷりな)ママックストアのような便利なものが近くにあったらそれらを避けて朝型ヘルシー生活は難しい。

それらに強制的に行けなくなったのは20代後半としてはいいきっかけです。ちょっと恋しいですけどね。

 

7. 豊かさ。についてまた考える

貧しいのに幸せそうな田舎の集落のみんなにあって、豊かさはモノやお金じゃない、または幸せについて考えるようになった…。というのはアジアの田舎に旅やボランティアに来た人がほぼ必ず通る道。私ももれなく通りました。

一方、先進国に行くと、それすら通り越して資本主義から取捨選択を済ませた人たちの、まったく新しい豊かさの価値観がありました。

家畜や動物のケア、エコ製品、人道支援の募金etc..物資や資金に恵まれているからこそ、それをどう使うかを考えている人にここまで多く会えたのはこれが初めて。いろいろ考えさせられます。

 

 

3ヶ月前に、仲のよかった友達&愛した街にサヨナラをしてまでやってみたかった先進国暮らし。

旅、自然、ライフワークバランス、カフェ、オーガニック、本場の英語 etc… 自分の興味のあるものがたくさん目の前にあるワクワクと、それを手に入れるためにきっちりと支払わなければ行けない代償(お勉強)もたくさん。

 

自分の生活を変えたければ、環境を変えて強制的にやらざるをえない状況に追い込まなければ何もできない意志の弱い私にとって
やっぱり先進国は、知識、語学、生活スタイル全てにおいていろいろ改善を迫られる修行のような状況になっています。

 

そんな修行の進展は、またその都度お話しします 😊

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