ワーホリ生活3ヶ月目。
オークランドに住んでみて思うのが、正直ネイティヴを避けて生活するのはそんなに難しくない。ってくらい移民が多く、日本語環境も整っています。
そんな中で、今日は英語学習にあたり、語学学校を英語圏ではなくアジアで済ませてから、ワーホリに向かうことへのメリットとデメリットのお話です。
ちなみに私の英語学習は、大学3年生の頃、マレーシアに英語ゼロのくせに語学学校をすっ飛ばし、1年間大学に直接留学。
留学生にひたすらついて行って、わからない授業、会話にもひたすら参加して、半年後にみんなが何を言ってるのかわかる”何か”が突然降りてきて、そこからアジアで生活&仕事する分には支障がなくなり、調子に乗ってネイティヴ圏に来て玉砕中で現在に至ります。
今考えるとあんな無謀なことよくやったなと思いますが、結果なんとかなったのでオッケー。ってことで。
という訳で私は語学学校には行っていませんが、基礎の語学学習をアジアで済ませた身として
&マレーシア滞在時にお手伝いで語学学校の送り出しと付き添い
+ニュージーランドでも見学に行った経験は何度かあるので、それを元にお話しします。
また、アジアでの英語学習は、下記に当てはまる人を前提にお話ししています。
・英語に全く自信がなく、自己紹介レベルから始めることを検討している方
・海外滞在経験がほとんどない方
・ワーホリの最初の数ヶ月を語学学校に費やそうとしている方
・英語圏で語学学校→大学や専門学校進学を考えている方
”語学学校”のプロセスをアジアに切り出すことのお話ですので、
すでに日常生活、仕事、その他アジア英語にすでに支障のない方は早く本場で学習することをお勧めします。
<アジアで英語を勉強するメリット>
1.”語学学校”だけで言うとレベルはそんなに変わらない
アジアの語学学校なんてネイティヴに比べたら…!と思うじゃないですか。
実は、英語圏でも語学学校の先生は外国人だったり、ネイティヴでも相当手加減したゆっくりの英語です。私がニュージーランドでネイティヴ英語に耳を慣らす授業はあるかと聞いたら、そう言ったものは無い。講師は移民も多く、講師の希望は選べない。と、3−4校から断られてしまいました。
また、語学学校で大事なのは、授業が終わった後に実際に習ったことを反復できる話し相手(=外国人の友達)ができるかどうかも授業と同じくらい大切です。
語学学校に行く生徒はネイティヴではないので、囲まれる人の語学レベル、生徒の国籍という意味では正直大差がありません。
2.レベルはほぼ同じでも、コストは半分以下
ニュージーランドもそうですが、英語圏は語学学校も、生活費もかなり高額のところが多いです。もしも通学だけで仕事をしないとなると、かなりの出費が襲いかかってきます。
その一方で、マレーシアやフィリピンなどのアジアの語学学校は、授業料も生活費も半分~3分の1くらいです。
ほぼ同じ語学学校の環境なら、生活コストを抑える選択肢としてはかなりオススメです。
また、慣れない海外生活の最初を低い物価(=モノやサービスをお金で解決できることが増える)で始めて慣らすこも可能です。
※シンガポールの物価は日本並みかそれ以上です。
※大事なことなので繰り返しますが、”語学学校”のレベルだけのお話です。
3.アジアにはまだ日本人、日本語サービスの数が少ない
最近ではやっと認知度も出てきたアジア就職、アジア留学ですが、まだまだ日本人や日本語環境は探さない限り整っていません。
そして、オークランドに来て思うのが、日本人がとっても多いということと、留学生や語学学校の生徒さんの数が絶対的にアジアよりも多いので、日本語環境は確実にマレーシアよりも充実しています。
アジアのまだまだ日本人が少ない場所で、あえて英語を使わなければ生活ができない環境の方が、初心者にはいい学習になるんじゃないかと思います。
4.相手も非ネイティブなので、すぐに会話ができる
都会にいればとりあえずみんな英語を話すマレーシア、フィリピン、(フィジーも)ですが、皆さん英語は第2、第3言語の人がほとんど。
ネイティヴの英語って本当に速くて、スラングも多くまともにコミュニケーションをとるのも大変。
そんな中、アジアの人たちはゆっくり話し、こなれた表現もなし、多少間違えても向こうも気にしないので、習った英語をすぐに使えてなおかつ会話が成立する環境が整っています。
5.ワーホリビザをフルに活用出来る
ワーホリビザって、1年、長くても2年です。
誰でも申請できて、働きながら生活できる期間というのは限られています。
そんな中で、ワーホリビザで仕事をしながら楽しむ時間が語学学校で削られてしまうのはもったいない!
ついたその日からなんとか人と話ができる程度の語学力を準備してから行くのは、大きなアドバンテージになるはずです。
また、英語で家や仕事を探せると、選択肢が何倍(何十倍)にも広がります。
…と、個人的にはかなりオススメで、いいこともたくさん。
とはいえ、もちろんいいことだけではありません。
<デメリット>
1.アジアの街にネイティヴスピーカーはいません
じゃあアジアでも本格的な英語が身につくの?となると、そんなことは全くありません。
あくまで初心者が英語が母国語でない人たちとやりあえるレベルまでが限界です。おそらく語学学校の英語が最もレベルが高い英語の一つで、街中に出てしまえばこのレベルです
→(衝撃の新英語!マレーシアン・イングリッシュ!)
→(<号外>マレチャイ英語であそぼ♪(翻訳付き))
なので、多少キツくても最初から本場の英語に触れたい人には、アジアの英語学習の魅力はないかもしれません。
あくまで、全然英語がわからない人が海外で生活するのに必要な会話ができる能力が付く。程度のレベルであることは忘れないでください。
2.複数回のカルチャーショックがもれなく付いてくる
これは以前こちらでもお話ししました通りです。アジアから欧米圏へのステップ移住は語学だけに照準を当ててもやっぱり
日本→アジアのカルチャーショックと
アジア→欧米のカルチャーショックと
の2つがもれなく付いてきます。また、アジアだと日本人というだけで相当いろんな人が話しかけてくれたり、ある程度物事がうまくいかなくてもなぜか許されることもかなり多いですが、それも無くなり、練習の機会を自ら作り出さないといけない環境になるのでちょっと寂しいかもしれません。
3.英語が話せる=ワーホリで現地人ともすぐにコミュニケーションができるという訳ではない。
もちろん、アジアで事前に英語学習をしておけば、ワーホリ渡航後にすぐに仕事探しができたり、少なくとも現地のアジア系移民とのコミュニティがすぐにもてたりはします。
が、コミュニケーションに置いて、言語はただの一部です。
アジアで英語ができるようになったからといって、その他の場所でも同じアプローチで現地の人とすぐにとけ込めるかというと、言語以外の理解も必要になりますし、これはアジアで身につけるのは相当難しいスキルですので、学習のやり直しの必要があります。
4.英語以外の学習は一時停止する
英語学習環境が整っているマレーシアやフィリピンで、語学学校のかたわら何か勉強できるかというと、
できるけどレベルが低い。というのが大半の物に対する答えになります。まだまだ先進国で成熟した知識や技術が数年後に降りてくる。という構造なのがアジアの特徴です。(もちろんモノによります。)
○○の国にワーホリに行ってこの勉強がしたい!という場合、アジアの英語学習期間は英語だけになり、他の学習オンラインの方が質が高いなんてことはよくあるので、毎日練習しないと腕が落ちる、または渡航できる期間が全体で1年しか時間がない!などという人には遠回りになってしまうかもしれません。
5.彼らにも母国語がある。
アジアで公用語が英語の国はたくさんありますが、英語が国語なのはシンガポールとフィジーくらいです。それでも、彼らは英語の他に家では自分の民族の言葉を使います。(中国語、タガログ語、マレー語etc…)
なので、英語学習に来たけど英語が通じない人や場合があることもあります。
***
英語初心者が、アジアで英語学習をするということは、
日本人が少ない環境の中で、みんなが気にかけてくれる状態でスピードもレベルもネイティヴよりもハードルの低い環境で練習をして、感覚と自信をつけてから本場へ飛び込む。という場合に非常に役に立ちます。
また、勉強は安いところでやって、ワーホリで到着後すぐにアルバイトを探せるので、トータル費用は逆に安くなるメリットもあります。
いきなり英語圏でなんとかやって行けるサバイバル能力やバイタリティのある人には必要がないかと思いますが、ちょっと語学力に自信がない、英語圏での語学学習への予算がない。という方は是非検討してみてください。
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