たくさん汗をかいてスッキリするし、痩せたり、むくみが取れたりする。
疲れたら、座り込んでも寝込んでもいい。
答えは怪しいサプリではないです。
サウナは半分正解です。
小さい頃から体育もダメで真面目にやっても怒られて、
とにかくトラウマな運動から逃げてそのまま全く何もせず10年以上。
マレーシア時代の自宅にはすぐ下にジムがついていたのに(家賃3万とかの庶民の自宅にもあるよ。詳しくはこちら)
4年間で一度も入らなかったというの筋金入りのポンコツな私でもハマり、国を超えて1年以上続けられてるビクラムヨガのお話です。
ビクラムヨガとは
ビクラムヨガ、ビクラムヨーガ(BIKRAM YOGA) は、ビクラム・チョードリー(英語版)が現代ハタ・ヨーガの技術をアレンジして考案した現代ヨーガの一種である。 温度約40℃以上・湿度40%の室内環境、26種類のポーズ(アーサナ)、2つの呼吸法を90分間のグループレッスンで行う。―Wikipediaより
要するに、高温多湿の中でヨガしましょ。ってことです。
60分の短縮バージョンも一般的です。
このヨガのもう一つの特徴が、
指導者がポーズを口頭で説明して、実際に見せないこと。
指導者は体をこう動かしてこういう風にして。と事細かに言葉だけで指示するだけで
ポーズを見せず、だからと言ってポーズを暗記する必要もなく、ただ指示された通りに体を伸ばしてひねるだけ。
高温多湿。疲れたら座ってもいい。寝転んでもいい。
また元気になったら、途中から参加すればオッケー。
それでも高温多湿と、さっきまでのストレッチのおかげで汗が止まらない。
お手本がないから、これに近づけなければという見本もない。
これには、自分と鏡の前の自分のふたりっきりに集中するため。
鏡の自分から目線がそれないように、あえて目に見えた指導はしないスタイルだそう。
そして鏡の前の自分に集中するので、周りがポーズなんて目線に入らない。
ただ鏡の自分を見つめるだけ。人より足が上がらなくても、手が届かなくてもいい。
体調や気候によって、同じ人でも日によってポーズの完成度が違うから
その日の体調に合わせ、自分の体の柔らかさと快適さに合わせてポーズを勝手に調整するために、あえて見本がない。
それでも疲れたら、正座して、仰向けに寝転んで目を瞑って、じっと回復を待つ。
指導の言葉も、どれだけ倒せ、どれだけ曲げろという指示はなく
自分の限界以上に曲げてー。とかなり主観的な尺度。
このひたすら主観だけでいいユルさが、無理なく続けられるコツ。
クラスの後半には、(90分の場合)各ポーズの間に休憩が入り
次のポーズが億劫なら、休憩を延長してもいい
やる気に満ちていれば、普段よりももうちょっと体を倒してみると、いつも以上に汗が出る。ルールはどこまでもシンプル。
最初の数回は、超高温多湿で尋常じゃないほどの汗が出てフラフラする。
多分めまいがしたり、自分は止まっているはずなのに地球が勝手に動いてたりする。
こんなのやってられるか!ってなる前に、好きなだけ休んでOK。
大事なのは、その空間と呼吸に集中すること。動きは後からついてくる。
前半は立ちっぱなしで、大ぶりな動きで全身一気にあったまり
これ以上無理!ってなるちょうどいいタイミングで、横になってポーズをとるラクな後半に突入する。
後半になってしまえば、残りの時間は一瞬。
高温多湿のせいで、どんな運動でも出なかった量の汗だけど、
息は上がっていない。ゆっくりと、鏡の前のびしょ濡れの自分を見つめる。
誰とも張り合わない。お手本もない。
横になるだけでも体はあったまって、ただひたすら汗が流れてくる。
苦手なポーズは飛ばしていい。
言われた通りにできないなら、自分で勝手にできる範囲のポーズに変えていい。
審判もいない、ファウルもない。減点もない。
運動特有の、キツイ、苦しいがないのに
最後の腹式呼吸が終わる頃には、もう何も残っていない。
全部やりきった。そんな感覚だけが残る。
そのまま寝そべり、最後の回復を待って
ゆっくり起き上がり、シャワーを浴びると、恐らく今までで一番体も、気分もスッキリする。
あんなに不快な部屋でフラフラになる手前で
「もう2度とやるか!!」となってたのが嘘みたいに爽快。
全身軽くなって、悪いものが全部出て行ったような感覚。
この爽快が中毒になって、また行って…の繰り返し。
そして終わるとなぜか生野菜とか、キレイなものしか食べたくなくなるのも不思議。
その日はぐっすり眠れます。身体的に疲れ切っている感覚。
最初の数回は、翌日は全身筋肉痛に襲われるけど、
ストレッチすら続かなかった人にとって、この筋肉痛は何年ぶりかしら。
このヨガの最終的な目標は、鏡の前の自分に集中した瞑想。
運動嫌いな人ほど、一度試してみて下さい。
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