<ニュージーランド就活で学んだ>大企業の本部長直伝、CV(履歴書)、カバーレター、面接のコツのまとめ

就活ライフが非常に長引いております。
こんな状況を見かねた現職の本部長から突然呼び出されました。

彼には以前、仕事はあるかを2度に渡って聞いていたけれど、
2度とも「ごめん、無い。」と断られていました。

そして来週でここも最後、そんなの状況を見かねたのか

「ちょっと来て。話がある」とお呼び出し。
(内心、何か見つかったかな?とわくわく。)

部屋に呼び出されると、そこには私の履歴書。

「ごめん。うちにもグループ会社にも、本当に紹介できる仕事はない。
ただ、せっかくだからこの履歴書、改良してみない?」

ええもちろんです。いいんですか?

そんな状態で、とつぜん始まった履歴書、カバーレターと面接講座。

その要点をまとめてみました。

目次

<全体フィードバック>

カバーレター、CV、面接はセットなのは確かだけれども

  • カバーレターでどんな人かのドアを開き、CVに誘導する
  • CVで、経歴、スキルの詳細を見せる。“あなたのビジネスを向上させる商品リスト”の提案書を出している感じで書いて、面接に呼び込むこと
  • 面接では、“すごい人”じゃなくて“また会いたい人”になること
  • 実はいちばん重要なのはカバーレター。ニュージーランドでは履歴書の前にカバーレターを見る人が大半。

<カバーレターの内容>

複数の章で構成する。1行目はあいさつ。その次に

  • なんでこの仕事に応募しようと思ったのか&何が提供できると思って応募したのか(実績は別の章で書く)
    →なんでこのポジションが重要だと思うかの意見が一言で書ければ最高
  • 純粋な自己紹介。趣味とか、好きなこととかを書いて、人として雑談のネタを提供する。どんな人かのプライベート部分をオープンにする
    →雑談の種をちゃんと撒けるフレンドリーな人を採りたい。これができていないとどんな人なのか結局わからないから一歩リードができない。
  • そこから、以前の実績の詳細。どこで何をやって、何を学び達成したのかなど、CVの中でも特にハイライトしたいところをサマリーする(重複OK)
    →実際にこんな経験して、こんなことをやったので、おたくのここが気になって、だからこれを提供したいので、CVを見てね。というストーリーに持っていく

「(詳細はこちら-CV)ボタン」を押させるように誘導するのがポイント。

<CV-履歴書内容>

  • 1番最初の採用担当がCVを見る時間は10秒で、基本あなたの仕事を知らない人がみているので、胡散臭いくらい募集要項に書いてあるキーワードを混ぜる。
    関所を通るのがポイントなので、わざとらしくしてもOK。仕方ない。
    (これはカバーレターにも言えるけど、CVは特に)
  • 次に受け取る担当者のために、キーワードはいったん度外視して“この仕事知っているひとなら解る”前提での自分の最高のパフォーマンス実績も同じ紙に書く。
    →ここでただのフィルター係りと詳細を見る人の住み分けを同じ紙の上でさせること。

構成は

  • 職歴(社名、ポジション、箇条書きの職務内容で、ここに詳細は書かない)
  • 実績
  • 応募先の関係のあるスキル一覧(ここで過去の経験や達成した職務の詳細を書く)
  • 応募先の関係は直接無いけどいままで得てきたスキル一覧(箇条書きでいい)
  • 学歴(専攻と、好きだった科目を話題のタネに混ぜておく)
  • ボランティア歴(これも話題のタネなので、好きなものはなるべく書いておく)
  • リファレンス

の、順番でオッケー。とのことです。

<面接>

  • まずはあいさつ。
  • 高確率で自己紹介を聞かれるけれど、ここで欲しいのは“本当の自己紹介”。
    カバーレターと一緒で、仕事の話じゃなくて君は誰だという意味で聞いている。
    →こんな人で、これが好きで~と簡潔に話したうえで、“私はこういう人です。お仕事の詳しいお話は今からなんでも質問してください”と最後にまとめ、仕事の話は自ら言わない。
  • しゃべり過ぎない。 Less is more。自分から情報を与えすぎない代わりに、私はオープンでフレンドリーなのでなんでも聞いてくださいという印象を与えて、質問をさせる。
    →質問の内容にだけ答える。あれもこれもしゃべりすぎる人は注意。相手が選ぶ立場だから、余計なインプットはまだ早い。
    →ここで志望動機などを聞かれたときこそ、この役割の重要性と、こんな経験とこんな成功を過去にしたのでこういった提案ができますよ。という感じで営業に持ち込む。なんでこの役割が重要なのかの強調ができるだけで、志望動機は十分。
  • 過去のしんどかった業務経験などは、新しいものにぶつかったときが大変でそれを乗り越えたストーリーを話すと、適応性と解決力が同時に解るのでおススメ。
  • 繰り返しになるけど、答えすぎない。与えすぎない。
    →デートと一緒で、初対面から実績や仕事論、将来をいきなり語られても困るでしょう?正直僕らが面接するときに思うこともそんな感じで、欲しい情報を小出しにしてくれないと次につながらないのよね。とのこと。

※“まだあれも喋れたのに”じゃなくて、“詳細はこちら”を心がける。

  • あとは、あなたのようにビザがかかっている人はちゃんと最後に話して置くように。最後までつめて破談になるのはお互いかわいそう。

と、アドバイスをいただきました。

個人的には自己紹介で仕事の話は求められていないことや
面接では“あれができる、これができる”ではなくて、“答えはこちら、詳細もいかがですか?”という誘導にもっていくこと。
書類だけですべてを出し切ってしまうと逆に通らない、読まれない。
“詳細はこちらをクリック”の方針は、とてつもない盲点でした。

今まで競争アピール合戦の環境に囲まれて仕事してきたので、そのままでいました。
ぜんぜん違う畑に居たんですね。。。

早速、週末でこれらを反映させてみます。

「完成したら教えて、取引先にひとつだけ、見てくれるかもしれないところがあるから渡しておいてあげるよ」とのことです。ありがたい。。。

何をしてても基本、人には恵まれるなぁ。としんみりした金曜日でした。

Ps. これが恐らくニュージー就活最後の方向転換になりそうです。

これであとしばらくダメだったら、実力不足を認めて、ビザは諦め、短期のお仕事をしつつのんびりここの国を楽しんだ後にアジアに帰ります。

私がなりたいのは、就職マスターではなくて、ただの旅人オフィサー。就活は“乗り物”

移動に時間をかけすぎて、目的地を楽しめない旅をしているような気分になってきたので、
これでも無理ならすべてをいったん閉じて、ニュージーランドの美しさ、人の優しさと自由さを全身で感じながら
どこに行こうが、前よりもうちょっと気楽に生きていけるような環境と気持ち作りへの準備を進めます。

これもまた数ヶ月かかる&ここにいるからこそできる準備もあるので(行き先とか英語とかこっちの人のマインドセットとかのお勉強)、
手ぶらで去らないことを優先させます。

とはいえ、まだ最後の1回の悪あがきが残っているので、もうちょっと試してみますね。

具体的な期間は決めません。”悟ったら” かな。

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