早速ですが…
ばばーん。
こちら、Talent working visaというニュージーランドの就労ビザです。
とりあえず、2年半の就労と滞在が許可されます。
その後も諸条件をいろいろクリアしたうえで4年間勤務を全うできれば永住権に化けるビザでもあると聞いています。
私立文系、製造業の事務系総合職。
スキルなんてまったくなし
専門性?なにそれ食べられるの…?
そんな私でも、取れちゃいました。ニュージーランドの就労ビザ。
今日は高らかに
”コネなし、スキルなしでもニュージーランド移住は可能です!”と高らかに宣言させていただいたうえで
どういった方法、経緯でこのビザ取得にいたったかを紹介します。
今回のビザ取得にあたり、Power In Numberさんに何から何まで非常にお世話になりました。
就労ビザはもちろんのこと、ニュージーランドの企業のことや、CVまで、本当に幅広く面倒みていただき、
PINさんなしではここまで来ることは不可能でした。ニュージーランドのビザに関しては全力でPINさんをお勧めします。
>PINさんのTwitterはこちら
ビザが取れた経緯
私のビザの名前は、Talent Work Visa (accredited company)というものです。
これは、スキルや専門技術に関係なく、ニュージーランドの移民局から許可をもらっている企業が外国人労働者に与えることのできる就労ビザとなります。
要するに、大手の会社や国に貢献している会社などが欲しい人なら細かいことは聞かずに住ませてあげましょう。というビザです。
イミグレーションアドバイザーのPINさん曰く、日本人でほとんど誰も取らないレアなビザのようです。
会社に付帯しているビザということもあり、こちらは移民局から認定された会社で働くことが条件となります。
コネなし、スキルなしでも、認定された会社でならば働くことができ、指定された収入や諸条件をクリアすれば取得が可能となります。
(詳細はニュージーランドの移民局のサイトを参照ください)
そして、その会社へどうやって内定をいただいたかといいますと
1)3ヶ月契約のアルバイトとして潜り込む
2)アルバイト先で、”延長する?”と声をかけていただく
3)延長を承諾したら、正式にオファー授与とビザ申請
(正式オファーの前に面接はなく、個室に呼び出されその場で5分ほど意思確認されただけでした。)
という、ステップアップ方式で内定をいただきました。
専門性のない一般的なスキルや職種ですと、ビザサポートが必要な外国人は非常に不利なのでいきなり面接突破はとても難しいのですが
私はワーホリビザが切れるまでの短期アルバイトとして潜り込んでいる中、すでにその組織の中にいる状態での選考となりました。
すでに中の人だったため、他の全く初めましての応募者よりも圧倒的に有利な立ち位置でスタート&内定をいただくことができました。
ちなみにアルバイトとしての面接・内定をした時の状況はこんな感じです。
NZには2〜3年過ごす気満々できましたが
今回のこの一件でとても満足しました。1年でニュージーランドで3つの短期オフィスワーク経験。
我ながらいまの実力ではもう充分だなと。これが終了したら、ワーホリビザもいい感じに終了するので、
(番狂わせが無い限り)少し旅してアジアに帰ります🌻☀️— ジプシーワーカーズ#旅人officer🇲🇾🇳🇿 (@gypsyworkers) 2018年8月26日
本当はニュージー就活にもう満足していて、諦めてカフェで働いて帰る直前に決まった短期のアルバイト。
それも延長不可ときいていたので、短期を満了してマレーシアに帰る予定でした。
…延長なんてぜんぜん期待していない。笑
単発のサポート役、3ヶ月前後のアルバイトという立ち位置への応募だったため、完全に棚ぼた内定ですね。
私自身が予想もしていなかった事態だったので、いろいろめまぐるしく動き、
オファー・内定・ビザ申請の書類調達が1週間以内とものすごいスピードで動きました。
スムーズに行く時って、ほんとにすごいスピードでなんでも決まってゆくのですね。
ちなみになぜこの内定に選ばれたかというと
- 前任の12年勤めた人が退職する
- その人の代わりをする人はすぐには見つからないと会社が判断し、3ヶ月の橋渡しアルバイトを募集
- 前任から仕事を預かり、後任に渡すためだけの3ヶ月の橋渡しアルバイトの求人に応募
- どうせ3ヶ月&橋渡し要員なので会社もリスクなしでワーホリの私を採用
- その後も会社は後任さがし継続&私の橋渡しアルバイトがスタート
- 2ヶ月一緒に働くうちに、後任、この子でよくね?ってなる。
という流れです。完全にラッキーです。
スキルなしでもニュージーランド就職、できます。
ただしスキルがない分、運に頼る部分が大きくなるのは事実です。
ビザが出る仕事に内定するまでにやってきたこと
こちらはすべてブログでオンタイムに配信してきたため、特に目新しいことはありませんが
全くのゼロの新参者としてきたときは、LinkedInでとにかく人を探して
>全世界対応!コネなし・知り合いなしから始める海外就職ー前半
><ニュージー就活>大きな一歩のその前に ー海外就職のための事前準備ー
英語に苦戦、コミュニケーションもひどいありさま+ワーホリという立場もありクビになり
><ニュージー就活>試用期間で切り捨てられたけど絶対手ぶらじゃ帰らないからなこのやろー!!
ある程度、人とのつながりが出て、短期なら仕事はあるとわかり
><ニュージー就活>短期契約の面接はビビるくらいユルかった。
短期を2度繰り返し、要領がだんだんわかってくることに
>文化だけで片付けない。ニュージーランドのオフィスで学んだ、仕事の効率術。
><ニュージー就活>大企業の本部長が教える、CV、カバーレター、面接のポイント
そして、今回の短期でワーホリを終了しようとノリで短期のアルバイトに応募したところ、今回の短期の内定から本採用までに至りました。
仕事、ビザの取得に必要なもの
正直、運と根気とタイミング。あとはほんとのほんとに飛び出す勇気。それだけです。
飛び出す勇気と、掴み取る度胸がなければ何にもなりません。
これは、新卒でマレーシアに飛び出したときにも同じことを言っていますが”やると決めて、やる”それだけなのです。
足りないものや細かいものは、後からついてきます。
>マレーシア就職(新卒・若手)現地採用 2.就職に必要なもの
(求人や面接、内定についてはマレーシアとニュージーランドは非常に違うので、あくまでマインドセットのお話です)
その中でも、ここまで今回スムーズにいく運を手に入れるのに役立ったことは以下の4つ
・とにかく動いてみる
・とにかく応募してみる
・とにかくお願いしてみる
・とにかく慣れる
…と、非常にシンプルですが、以上です。
2018年1月に来たときは、ニュージーランド人の英語が8割わかりませんでした。
今そのレベルの理解力だったとしたら、今回の内定はもらえなかったかもしれません。
(今だに雑談や会議はまだまだ大苦戦中でよく苦笑いされています)
1月に来たときは、”給料は○○ドル以上じゃないとダメ”とか、”まだまだ馴染めてないから勘弁してね~”とかとっさに言えませんでした。
そういう厚かましさがなかった当時だったら、今回の内定はもらえていなかったかもしれません。
とにかく動いて、人に会って、履歴書直して、また人に会って、なんとかなるまで動く。
非常に泥臭く、途中でマレーシアに1度逃げ帰るほどメンタルやられましたが、コネもないのでこれしか道はありませんでした。
チャンスも周りの助けも、動けば動くほど増えてゆきました。
また、変なプライドは持たずにちゃんと助けてもらうこと&それに感謝することも大事だなと常々思っています。
短期のアルバイト中に言われたニュージーランド人の本部長さんの一言がとても響いたのを覚えています。
”すごい人より、また会いたい人になりなさい。”
結局、スキルなしというちっぽけな土俵にいる以上、優秀な人よりも愛される人であるべきで、それが運につながると信じています。
アドバイスという仮面を被った否定との向き合い方
内定、ビザの経緯とあまり一致しない見出しかもしれませんが
ニュージーランドでの就活は、マレーシアの時以上の否定の嵐でした。
専門性なしなんて無謀だ。
海外慣れしているって言ってもマレーシアでしょ?
ニュージーランドは甘くないよ。
そんな言葉が、確実にエネルギーを吸い取り、余計なこころの負担になってゆきます。
何より、それを成し遂げた人たちですら”そんなに簡単じゃない、ナメるな”と後続の挑戦者を否定する人が何人もいました。
>勝手に競ってくる奴から逃げよう。海外生活は競争じゃないよ。
そして、これらを見聞きしてどうしてもひとつ言わなければいけないことがあります。
たとえどんな立場の人であろうと、攻撃や否定をする人からはいち早く離れてください。
ナメると痛い目合うからこうするといい、これが足りないからこうしよう。そのような建設的なアドバイスには感謝をして、
ナメるな、そんな簡単じゃない、君には無理だといい、”じゃあ、どうすればいいの?”を教えてくれない人からはいち早く離れてください。
実際にそれに挑戦したことのない人の否定はもちろんですが
実際に挑戦した経験を振りかざしてくる否定も無視して大丈夫です。
最後に助けてくれたのは、”自分も苦労したからできることがあれば力になるよ”という人ばかりでした。
人の否定の言葉は、一見ちいさいように見えますが本当に負担になります。
そんな否定する人たちが助けてくれることなんて何もありません。勇気を出して、逃げてください。
これだけでもだいぶ挑戦が楽になりますので、就職活動とは別枠のソフトスキルですが、あえてこの記事に書いておきます。
おまけ:ビザを取った今の気持ちは、別でお話しします。
旅人オフィスワーカーとして、ニュージーランドに正式に滞在資格を得ることができました。
この場を借りて、ご協力、サポート、そしてブログを読んで応援してくださった皆さまに心からお礼を申し上げます。
では、すべてが落ち着き今の心境は?というお話は、後日お話しいたします。
ニュージーランドは、小さいのになんでもある。
そんな中で、そこに”住む権利”を手に入れた。
…そんな状態で、日本、マレーシア、ニュージーランドと住んでみて、世界を40カ国近く旅してみての”ひとりのバックパッカー”としての率直な感想です。
今後のアップデートは、TwitterやGypsyworkersのブログにて随時行ないます。