早いもので、ニュージーランド生活も1年と4ヶ月が経ちました。
そんなニュージーランド生活で、いちばん必要だと感じたもの、
それが、車。
運転大っ嫌いで、2度と車なんて運転するか!と言っていた私ですら、なぜもっと早く買わなかったと思うくらい便利さが格段に違います。
オークランドの都市部では必要ないかもしれませんが、
私は市内のど真ん中からたった6.5km離れた場所でバスは30分に1本。乗れてもルートの都合で徒歩と変わらない所要時間なんてことも。
長期滞在者はもちろん、ワーホリなどで限られた時間しかいない方こそ、車をつかって効率よくニュージーランドを楽しむことをお勧めします。
ニュージーランド名物の大自然や郊外は、ほぼ公共交通機関そのものがありません。
あるとないでは全然違います。買って4ヶ月ですが、断言します。
そこで今日は、知識も何もない車超初心者による車のお話です。
車の購入資金はどれくらい?
車の購入というとものすごくお金がかかりそうに聞こえますよね。
実際、個人間の売買やディーラー、車種にもより異なりますが、
だいたいの予算は、2000〜6000ニュージーランドドル(16万〜43万円)ほどで、購入だけで言えばまとまった資金は必要です。
※2023年現在、インフレと輸出制限の影響で購入金額が高まっていますが4000ドルあればまともなものが購入できます。
個人売買で”走るだけ”の車だと、1500ドルくらいからあります。1995年、20万キロ走行はザラですが、走るのでまだまだ多く中古車市場に出回っています。
とはいえ、中古車大国なので中古車の値段がほとんど落ちないので、1−2年の使用で状態が良いままだと買った値段とほとんど同じくらいで売ることが可能です。
中には買った値段より高く売ることができたという猛者もいます。
ワーホリや留学で1年しかいない…という方でも、状態の悪くない車を購入して大切に使えば、1年間での車本体に対する出費はかなり低く抑えられます。
維持費ってどれくらい?
維持費は、
- 車両登録料にあたるREGO
- WoFという車検
- 任意の保険
…以上です!
REGOは、3ヶ月、6ヶ月、1年と3種類ある登録料のことで、これは必ず更新が必要です。車種により値段が異なりますが、だいたい年間80−100ドルほどです。
WoFはニュージーランドの車検です。問題なくパスできれば1回40ドルほどで、半年または1年(2000年製以降は1年)の更新です。
ついでにオイル交換も行なう私は、プラス160ドルが維持費でかかります。
車両保険は任意で、対物、自損、盗難などすべて込みだと年間600〜700ドルほどです。対物だけだと200ドルほどとなります。
ニュージーランドではACCという怪我の保険が国の税金に含まれていて、すべての在住者(旅行者含む)に対応しているので、対人保険は必要ありません。
フルカバーの保険に入ってREGOをWOF、年一回のメンテを済ませると、年間だいたい700−900ドルが維持費となります。
中には無保険の猛者もいますが、そうすると維持費は年間150ドル前後です。あくまで猛者のお話です。
また、ガソリン代は1リットル2ドル程度ですので、安い車を買ってもしまいにはガソリン代で結果高くつくことがあるので燃費も購入の際の大きなチェックポイントです。
購入の方法
購入の方法には、個人での売買とディーラーなどお店での購入と2種類あります。
個人の売買とは、Trade meやNZdaisuki、Facebookなどで個人が”車売ります”の記事を出し、そこから購入する方法です。
Trade me ーニュージーランド最大のなんでも売買できるウェブサイト。”Motors”のカテゴリからCarsを選び、予算や条件を入力してマッチした投稿に個人で連絡を入れます。
NZdaisukiーTrade meの日本語版のようなものです。日本語の”車売ります”の投稿を見て、個人に連絡を入ます。
FacebookーFacebook Market PlaceというFacebookのページに行き、”Vehicles”から予算を入力して投稿を探し、個人に連絡を入れます。
”投稿を見ました、試乗させてください”と連絡をいれ場所と日時を決めアポをとります。
多くの場合、その場で鍵を渡され、10−20分くらいは自由に使わせてくれるので、周囲の道路、できれば高速道路もちょこっと運転してみましょう。
気に入ったらその場で現金またはオンラインの口座振替でお金を払い完了です。そのまま乗って帰れます。
個人売買のメリットは、安いこと。手数料もかからず、個人が値段を決めるのでお店よりも割安です。
※購入後、名義変更必須です。詳細はこちら:https://nzdaisuki.com/column/car-mechanic/tips-when-you-sold-your-car
個人売買のデメリットは、売る側は売った後に何も責任を負う必要がないため、ハズレを引くと大惨事というところです。
WoF(車検)をクリアできなかった。または次回のそれをクリアできないことが確定しているからあえて売る、
深刻な故障が明るみになる前に売り払う。という商品もたくさんあります。
購入直後に車が使い物にならないので泣き寝入り。ということもあります。
数十分の試乗や購入前のチェックで見抜く必要があります。
万が一素人で不安な場合は、AAに試乗中の車を持ってゆくと壊れていたり損をする車を売られていないかチェックしてくれます。
検査費用は160ドル程度と安くはありませんが、変なものを掴まされるよりお得といえるでしょう。
>AA購入前検査の詳細はこちら(英語)
無知でも安心、「ディーラー」を使う
ハズレを引きそうな方や、車のことなんて何もわからない、試乗中にAAに持ってゆく自信もない場合、
ディーラー(店舗やガレージでの購入)もおすすめします。
個人売買と違い、法律にそってお店が責任を取ってくれる&お店の信頼に関わるので変なものが少ないです。
とはいえ、個人経営で粗悪品を売っては逃げてすぐに潰れるような悪質なディーラーもいるので、大手のディーラーをお勧めします。
Guliverー日本でもおなじみの中古車ガリバー。独自の厳格な基準があり、購入後の保証も手厚いので、まずハズレは引きません。多少割高です。
2cheapcar ーニュージーランドの大手中古車ディーラー。即日購入可能な手軽さと、大手の評判があるのでおすすめ。オークランドではPenrose店がおすすめです。
U sellというディーラーは大手ですが、彼らは個人売買の代理店なので個人売買と何も変わらないのでおすすめしません。
また、同じ2cheapcarでも支店によりあたりはずれが激しいので、Penrose店をおすすめします。私はここで購入しました。
ガレージに車がたくさん並んでいるので、お目当のものを見つけたら鍵を貸してもらい、10−15分ほど試乗して気に入ったら購入となります。名義登録はディーラーが代わりに全部してくれます。
2cheapcarの場合、購入から2〜3時間後に引き取りが可能。その日に購入した車に乗って帰ることができます。
ディーラーからの購入の場合、ニュージーランドの売買取引の法律が適用されるので明らかに不良品の場合はディーラー対応にすることができます。
またお店側も下手にクレーマーが帰って来てほしくないので、売る前にチェックアップをしてくれたりと、個人売買よりも断然安心です。
ディーラーからの購入だと、最安で3500ドル前後、4500ドルあれば相当まともな車が購入できます。
※2023年地点では、インフレと輸入規制で大幅に値上がりしています。最低でも5000ドルは見積もってください。
また、任意で故障保険にも加入できるので、数年間事故以外の保証をしてくれるパッケージもあります。
これは個人でなく車両にかけられるので、不要になったら保証付として個人売買にかければ、普通の車よりも高値で売ることが可能です。
車ひとつで、ニュージーランド生活は激変する
ニュージーランドの見どころの大半は、公共交通機関が壊滅的です。
ビーチに行くにも、ハイキングに行くにも、マーケットにいくにも、電車やバスでいけないところがほとんどです。
また、今まで1時間かかっていたバス移動が、車では10分に縮まった。なんてことは日常的におきます。
なにより、車でしか行けない場所やお店には、地元の人や長期滞在者の人が多く、バスでアクセスできる場所とは人も雰囲気も断然違います。
ニュージーランドのロードトリップの何がやばいかって、
“高速道路の車からみえる景色”
で、どこもかしこもこのレベルってこと🚙🗻☀️
ニュージーランドの高速道路、観光遺産に登録していいと思う。
景色に見とれて、ゆらゆらあぶない運転しやすいので注意(′・ω・`)。 pic.twitter.com/cWjR37KgWO— ジプシーワーカーズ#旅人officer🇲🇾🇳🇿 (@gypsyworkers) 2018年8月1日
お休みに気が向いたから絶景を眺めてロードトリップなんかも良いですよ♪
おまけ:
ちなみに私が購入したのは、2004年、走行距離5万3000キロのマツダのデミオです。古いけどだいぶきれいです。
2年間の自然故障は100ドルだけであとはお店が全部負担してくれる保険を2年間つけて、WOF、REGO込みでトータルで5000ドルでした。
保険期間内の2年以内だったら、おそらく4500ドルくらいで売れるので、良い買い物のはず…。