東南アジアの現地採用はお給料が安いから結局貯金ができない気がする…
奨学金の返済が不安で…
そんな皆さまに朗報です。
マレーシアの現地採用、普通で日本に就職するよりもぐっと貯金できるんです。
給料が安いと評判の新卒マレーシア現地採用ですが
半分ほんと。手取りで16万くらいでした。
ただ、月の生活費が5~6万ほどなのを忘れちゃいけない。
残りをほぼ全て奨学金返済にあててたら、2年ちょっとで返し終わりましたよ(*´-`)。
屋台めし&市場でお買い物が問題ない人の場合のおはなしですが…。 https://t.co/6wSzp7mkMi— ジプシーワーカーズ#旅人OL🇲🇾🇳🇿 (@gypsyworkers) August 26, 2018
実際に新卒でマレーシアで現地採用として就職しながら、4年で金150万とNZ移住の軍資金200万を貯めた貯金事情のお話です。
現地採用のお給料でそんなに貯まるなんて相当切り詰めたの?
と聞かれることもありますが、
年に1回帰国1週間、アジア近隣の旅行を10日ほどと、週末東南アジア旅行を2ヶ月に1回して
週末は友達とBBQやホームパーティー&国内旅行に行ったりしてこのペースで貯まったので、そんなに貧相な生活をしていたとは思っていません。
マレーシアでの貯金事情と、物価との上手い付き合い方を紹介します。
現地採用のお給料と支出
まず、現地採用のお給料についてです。
私の現地採用当時の収入についてはこちらでまるっと公開しています。
>マレーシア現地採用の金銭事情(給与と生活費)
現地採用の相場は、新卒の場合は5000〜6500RM、
若手(20代後半〜30代前半)職歴ありの場合は6000〜10000RMほどとなります。
そして重要なのは家賃補助や車の補助、海外旅行保険の付帯があるかどうかです。これが支出に大きく響いています。
現地採用での就職をお考えの際は、手にする金額だけでなくこれらの補助項目もきちんとチェックしましょう。
>お給料の落とし穴!NetとGrossとは?
自分でコンドミニアムを借りる場合は、場所やグレードにもよりますが
一般的な単身または少人数用のアパートメントやコンドミニアムならKL市内で1000RM〜2500RMとなります。
マレーシアでは家賃と家のグレードは露骨に相関するので、何軒か回った上で気に入った場所を見つけましょう。
そのほかにも、マレーシアの物価とそれぞれのものの相場はこちらに詳しくまとめてあります。
>マレーシア・生活費と物価のお話
実際3分の1よりももっとお得なものから、下手したら日本より高いじゃん!というものまで物価の幅はさまざま。
最近は物価の上昇もあり、全体的には3分の1ではなく、だんだん半分くらいにはなってきていると思います。
非常に安いマレーシアと、全然安くないマレーシア、どちらも本当です。この”使い分け”が貯金の最大のカギになります(詳細は後ほどお話しします)。
家賃が全額支給だった当時の私の生活費は2000RMを超えることはまずありませんでした。
もともとモノを買わない性格もあったせいか、特に制限することもなく好きなだけ使ってこの程度でした。
(留学時代の経験から、家賃抜きで月1000RM以内も可能ですが、そこまでする必要はないという結論に至りました…)
そのため、当時のお給料の半分以上の4000RMをまるっと貯金して、旅の資金は年間10000RMと決めていたので残りが全て奨学金返済と移住の軍資金となったという経緯です。
我慢は続かない。貯金のコツはお金の行き先を把握すること
マレーシアでは、品質と生活レベルの調整を行うだけでとても大幅に節約できる箇所が多いです。
月給1000~1500RMの出稼ぎと、月給10000RM以上の駐在員が共存する国とだけあって、同じ国内でも生活圏のレベルの調整でいくらでも安くも高くもなります。
とはいえ、なんでもかんでも安く抑えるべきかというと、そんなことはありません。
生活費の中にも、食費や服飾、趣味などさまざまな項目があります。
まずは、全てにどのくらいかかっているのかを把握します。これが一番重要です。詳細の方法はこちらで紹介しています。
><旅人流>貯金&予算管理術ーミニマムライフコスト編(アプリも紹介するよ)
自分が生きていくうえで、何にどれだけ使っているかを把握すること。
そして、その中でも浪費しているもの、質を下げても構わないものを選定してゆくのです。
なんでもかんでも我慢した節約は確実に続きません。続けても苦しいだけです。
まずは、自分の支出をすべて把握しましょう。
そして、その中から一番削っても問題ないもの、ダウングレードしても問題ないものから取り掛かってゆきます。
私がダウングレードしたものや削減したものは次の章で紹介します。
コツがつかめると、何も苦しまずにごそっと節約できる項目が見つかったり、なくても全く問題ないものを切り離せたりと、努力せずに貯金に回せるものが増えてゆきます。
また、貯金はお給料日の初日に行ないましょう。
使ってから貯蓄ではなく、先に貯蓄してあとは手元のあるものでなんとかする方が効率がいいです。
とはいえ、あまり厳しくしすぎても続かなかったり、ルールを破るクセがでてしまうので、現状に近い目標から徐々に始めましょう。
貯金は目的のための手段であって、ゴールではないので、あくまでも目的を達成するまでの経験値あつめのようなゲーム感覚くらいがちょうどいいはずです。
物価の差をうまく使う方法
マレーシアの物価の傾向は非常にシンプルです。
食材、ガソリン(&交通機関)、ガスや水道、地元の人の食堂など、生活に確実に必要なものは安く
洋服、化粧品、お酒や雑貨、日本食レストランなど、なくても生活に直接打撃のないものが全く安くないのです。
なので、マレーシアで生活するには、安いスーパーを回り食材を探すよりも、
本来2枚買うはずの洋服を1枚に減らしたり、”飲み会”を地元の中華に切り替える方が効率がいいのです。
日本食は自炊。外食はエスニック(マレー、中華、インド、中東とバラエティは豊富です)とはっきりと切り分けていました。
これだけで、外食費が大幅にカットできます。
それでも、日本の食材はイオンなどにかなり充実しているので、日本食を我慢しているという感覚も一切ありませんでした。
(例外でお寿司やお刺身など自炊できない”生魚デー”はたまにやっていましたが…)
地元の屋台も大好きなので、屋台で外食⇄自宅でサラダや野菜スープ、日本食を繰り返していました。
ちなみに屋台の食事は10RMあれば十分美味しいご飯がお腹いっぱい食べられます。お肉や揚げ物が多いので自宅では勝手に野菜中心になってました。
ほかにも、洋服は時帰国で1年分まとめ買いしていました。
そっちの方が安くて質もよかったです。夏しかないので準備がとても簡単。
ちなみにサマードレスは単純に形が好だったのでクラフトマーケットで気に入ったデザインをちょこちょこ買っていました。
次にWiFi。UniFiはほぼ寡占状態なので150RM〜と高額ですが
ポータブルだと携帯会社が競合になるのでそれだけで半額くらいまで抑えられます。
インターネットは結構使っていましたが、ポータブル1つでも特に困ることはありませんでした。
また、週末は友達を集めてコンドミニアムのプールサイドでBBQしたり、
ホームパーティーが多かったので週末夜通し遊んで50-70RMくらいだったのですが、これはお酒の高いマレーシアでのバーで飲み歩く”高い遊び”の回数を大幅に減らしていました。
節約して遊んでいるという感覚ではなく、運転せずに好きなだけ食べて飲んで騒いでができるのがたまたま自宅のコンドミニアムのプールサイドだったのです。
人が集まりやすい&食事が大きなエンターテイメントのマレーシアでは、こういう遊び方も非常に一般的です。
ほかにも、海外旅行はエアアジアのおかげで非常に安く旅行できます。
東南アジアの近隣国は往復で100〜200RM程度で行けちゃうので趣味はアジア旅行で思いっきりほぼ隔月、4年間楽しめました。飽きなかったですよ。
このように、物価のいいところをかいつまんでゆけば、生活の質を自分に心地よいレベルに調整しつつもきちんと出費のコントロールができちゃうのです。
Fixed Deposit(定期預金)を賢く使おう
マレーシアで長期滞在するならぜひ知っておきたいのが、このFixed Deposit。
定期預金のことです。決まった金額を一定期間置いておくと、3〜3.5%程度の利子がついてきます。
マレーシアの銀行は日本と違い利子がちゃんとつきます。普通預金でも1.5%くらいはちゃんとついてきますが、定期の方が利率は上がります。
3%の利子もいいお話ですが、定期預金の最大のメリットは、一度突っ込んだら満期まで気軽に取り出せないところだと思っています。
貯金初心者の方はまず定期預金で引き出せないお金を作って強制的に貯めてみるために使ってみてはいかがでしょうか?半年や1年の定期から始めてみることをおすすめします。
毎月の天引き額などは、銀行と相談して決めることができます。貯金の補助輪として使いつつ、利子も貯まるおススメの方法です。
まず始めるときは、厳しくしすぎないこと。この定期預金を解除しないことを最優先に、少しずつ額を決めてゆくといいかもしれませんね。
貯金に対して、そこまで努力や倹約をしていないのがお分かりいただけたでしょうか?
おそらく一番の難関は支出を細かく記録する癖をつけて、全ての支出を把握する部分だと思います。
慣れたら歯磨きくらいの感覚まで日常化できます。
細かく把握すると、ほぼ苦しむことなく貯金が可能となります。我慢よりも理解のほうが効果もあり、なにしろ続きやすいのでおすすめです。
ぜひ試してみてください*