第4章 お金はどうしてるの?:旅の予算の取り方
旅というと、お金がかかりそう。
そんなイメージがまだまだ強いですよね。
学生時代に25カ国ほど回ったというと、学生なのにそんなお金どこから出るの?と聞かれたりもしました。
マレーシアの現地採用、ニュージーランドのワーホリ→新参者の移民価格のお給料と過去も現在も決して高所得者ではないのですが
それでも年に1回または年に数回短期間、合計で1ヶ月くらいは毎年旅ができています。
旅にかかるお金は、ひとり旅なら学生でも捻出できる額なんです。
今日は、旅の予算の作り方と貯金方法についてお話しします。
旅にかかる費用はどれくらい?
数ヶ月使い、何カ国も回るなんてとってもお金がかかりそう。そう思われるかもしれません。
実は、2~3ヶ月の長期旅も、物価が高くないアジア、中東、東欧ならば30万ほどで済むんです。
1年間かけて世界一周するのに必要な費用は150万程度で済むこともあまり知られていないですよね。
旅にかかる費用は、安くはないかもしれませんが、決して超高額ではないのです。
大体の目安として、1日にかかる平均費用(宿、食事、交通費、観光、お土産)はこちらになります。
東南アジア・南アジア(シンガポール除く):2000~5000円
中東(ヨルダン、モロッコ、エジプト、イランなど物価の安い国): 3000~5000円
中東(トルコ、レバノン、カタール、UAE、イスラエルなど物価の高い国):4000~7000円
中央アジア(カザフスタン除く):2000~5000円
コーカサス:2000~5000円
東欧: 3000~6000円
西欧、オセアニア、北米:5000~10000円
中南米はキューバしか行ったことがないのですが、大体1日3000~5000円でした。
これに航空券代がかかるだけです。海外旅行保険はクレジットカード付帯のものを使っています。
航空券代もエアアジアなどのLCCを使えば往復3万など、とっても海外が近い時代になりました。
1日5000円もあれば、東南アジア周遊ではかなり盛りだくさんに楽しめる旅となります。
ドミトリーやホステルのシングルルームに泊まり、地元の人で賑わう場所で食事を取っていれば、交通費や観光地の入場料を支払ってもだいたい1日3000円くらいで大丈夫です。
1日3000円なら1ヶ月で9万円。1日5000円でも15万円。プラス航空券が4万円。無理なく貯められる金額で旅は十分にできます。
社会人で忙しく1ヶ月も休みが取れないという人でも、1週間の旅で贅沢に使っても7~8万で冒険ができる世の中になりました。
旅にかかる費用はそこまで高額じゃないんです。
旅の貯金の方法とは?
旅の費用の貯め型の方法は大まかに2種類です。
・行きたい国の予算を組んで、貯金してゆく
・とにかく一定額貯金して、予算が許す国を選ぶ
目的地や準備期間、行きたい国への想いの強さを加味して、うまく使い分けましょう。
予算が許す国を選ぶのはとても適当に聞こえますが、
そんな適当に選んだ国で大発見があったり、そこから更なる経験や興味が湧いてくることもとてもよくあるので個人的にはとてもオススメです。
(私の場合、スリランカがそうでした。予算が許す一番遠いところという理由だけでしたが、すっかりスリランカが気に入ってしまいました)
貯金術については、すでにこちらでお話ししています
><旅人流>貯金&予算管理術ーミニマムライフコスト編(アプリも紹介するよ)
自分の出費を把握し、削減できるところからとっかかります。
無理に我慢して倹約して続けられる人はほとんどいないと思うので、無理せずに貯金の癖をつけてゆきましょう。
旅中の予算の組み方
旅の途中でも、予算管理は重要になります。
(むしろ、旅の予算管理のおかげで貯金がうまくできるようになりました)
クレジットカードのキャッシングやキャッシュパスポートの引き出しにも手数料がかかるし
両替してしまったり引き出しすぎてしまっても再両替などで手数料もかかる。
…などなど、自分で予算を決めて、両替や引き出しを最小限にすることが旅の費用の節約にもつながります。
また、イランなどキャッシングがあまり普及していない国では全行程の現金を持ち歩く必要がある場所などもあります。
多すぎても危険、少なすぎるとそもそも旅ができなくなります。そんな状況を避けるためにも、必要な分だけを持ち歩き、使うことが重要です。
旅中のお金の管理の大まかな流れは以下となります。
- 1日にかかる費用や交通、観光地を考慮した大まかな予算を作る
- 現金を少しだけ持ってゆく
- 空港などの両替所で、最初の3日分くらいを両替する
- 実際に使用する金額の肌感を2~3日でつかむ
- 実際にいくら使ったかを記録し、残りの工程でいくら必要かを計算する
- 残りをカバーできる金額をイッキにおろす(治安がいい場合)
- または、安全面を考慮し、数日分をこまめに引き出す(治安が悪い、盗難や管理が心配な場合)
こまめに引き出したり両替すると、手間や手数料が多めにかかりますが、現金を持ち歩かない安全さとコントロールのききやすさのメリットがあります。
私は国(治安とATMの普及度)によって使い分けています。また、多くの現金を持ち歩く際は
ー現金を分散させる
ー現金が入っているはずのない入れ物(お菓子の袋や靴下など)にお金やカードを入れる
ことを気をつけて持ち歩きましょう。
今回の旅の”お財布”はこちらです\( ‘ω’)/
国交の問題でクレジットカード、キャッシュカードが基本使えないので全行程の現金を持ち歩く必要のあるキューバ。
現金は分散させる他にも、こーゆーオヤツ(出来れば地元のオヤツがいい)の容器に入れておくとお財布や封筒より狙われにくくなりますよ(*°ω°)ノ pic.twitter.com/tpssKPLxhJ— ジプシーワーカーズ#旅人OL🇲🇾🇳🇿 (@gypsyworkers) December 21, 2019
先進国ではクレジットカードで全部決済でき、そもそも現金がほぼいらない国もあります。
そんな両替や引き出しの必要ない国でも、1日にいくらくらい使ったかはちゃんとメモしておくことをおすすめします。今後の旅の予算がとても立てやすくなります。
…このように、旅の予算の確保はそこまで難しくありません。
もちろん、いろんなお買い物をしたい人や、自分の生活水準を見直してまで旅したくない人にはまだまだ贅沢品の金額かもしれませんが
一度は旅してみたいと思ったら、半年~1年ほど貯めればほぼ無理なくできる範囲の出費です。
お金の問題についてお話ししましたが、次に旅の懸念となるのが”時間がない”ことではないでしょうか?
次章では、旅の時間の確保の仕方についてお話しします。