第5章 時間も大切:旅の時間を確保する方法
旅の2大ネックといえば時間とお金。
前回の章でお金の話をしました。
今日は時間の確保方法と旅の時間の有効活用方のお話をします。
忙しい社会人が旅の時間を確保するには?
仕事をしていると、まとまった時間の確保が難しくなりますよね。
中には旅行を理由に有給がとりづらい会社もあると思います。
忙しい社会人の皆さんでも、旅はできます。
まずは時間の確保方法と、次に時間が確保が難しい方が短時間で旅する方法をお話しします。
また、お忙しい方になるとまず1週間の休みがとれない!という方も多いはずです。
ゴールデンウィークや年末年始は航空券が高騰するので旅もなかなか難しいですよね。
シーズンの高騰や、休みの確保を最大限効率よくする方法をご紹介します。
・1年前から計画する
この場合、旅の優先順位が高い、
またはそれくらい優先してでも一度はやってみたい方におすすめです。
休暇がとりづらい会社に勤めている場合、会社の個人面談や査定の時期を使って長期休暇を打診してみます。
…そんなんでできたら苦労しないよという方、もう少しお付き合いください。
査定や個人面談の時間を使い1年前から打診するメリットは、休暇までに却下されそうな要素を全て潰せる時間の余裕がある所です。
実際に休みが通りづらい会社の場合、
忙しい、替えがいないなどといった理由があげられます。
その理由をひとつずつ潰して行けば、意外とOKをもらえたりすることがあります。
旅の理由も、ただなんとなく放浪したいからではなく、
この国のこの時期にこのイベントがあって、どうしても外せない予定であるということを強調します。(知り合いがいればとことん使いましょう)
例)8ヶ月後の○月○日に、マレーシアのペナンというところで旧正月の集まりがあり、知り合いからどうしても来て欲しいと言われているので1週間のまとまった休暇を申請したい。
このように具体的に決め打ちで事前に打診し、
それまでに替わりや代替案を一緒に用意します。
ーこの案件は外せないので、1週間前倒して完了させます。
ーこの引き継ぎをいつまでにこの人に引き受けてもらいます。
ー休暇中の1日だけは電話もメールもオンにします。その時間にすべてまとめて終了させます。
プロジェクトが読めずにいつ忙しくなるかわからないという方は、
事前にその時期にアポや繁忙期がかぶらないように調整します。
(ここまでやってもNGの場合、会社がブラックまたは突然の退職にも対策ができていない会社となるので、他の方法を試すことをお勧めします。)
休暇中でもリモートで引き受けてもいいというのは一見休暇ではないように見えますが、
現地の風を感じながら未知の街が広がる環境に身を置くだけでも日常とは大幅に違った体験があります。
まずは、出てみること。行ってみることをおすすめします。
・ゴールデンウィークやお盆を利用しつつ、安い航空券を確保する
長期休暇にくっつけない限りまとまった休みが取れないという人におすすめなのがこちらです。
とはいえ、全国的に長期休暇の時期はどうしても航空券が手を出せる金額ではなくなってしまうのも大きな機会損失ですよね。
そんな状況のときにオススメな方法をご紹介します。
クリスマスや年末年始は世界中が繁忙期なので難しくなりますが、ゴールデンウィークやお盆なら可能です。
(@Hemmyさんから教えていただきました。鍵つきアカウントなのでIDのメンションのもとの紹介の了承をいただいています)
ー高騰がおこるずっと前に、距離の近いハブ空港がある海外都市行きの往復航空券を先に取る
ー日本発着の国際線を確保したところで、日本の繁忙期の影響を受けない価格でそのハブ空港からお目当ての行き先までの往復航空券が購入できる。ハブ空港都市から出ている行き先の候補の中から、予算やプランに合わせてあとでゆっくり選ぶ
この方法では、高騰が起こっても近くなら比較的安く抑えられ、ハブ空港からの多数の選択肢をあとでゆっくり選べるのがメリットです。
現在はSkyscannerやGoogle flightのおかげで、
世界中の航空券をオンラインで簡単に予約できるようになりました。
もちろん直行便より時間がかかったり、ハブ空港を経由するほうが高くつく行き先もあります。
普段の価格と繁忙期の価格差はSkyscanner、Google flightからいつでも確認することができるので、事前にシミュレーターを使って合計金額をチェックしましょう。
ハブ空港のおすすめは、上海、北京、ソウル、香港、クアラルンプール、シンガポール、ハノイ、ホーチミン、バンコクなどアジアの大都市です。便数もLCCの数も充実しています。
上海まで往復1万円などの航空券がたくさんあるなかで、
先に1万円で上海まで取ってしまって、そこからお盆やゴールデンウィークの高騰の関係ない中国から繁忙期料金を避けて計画できるのは大きなメリットだと思います。
・リモートワークをフル活用する
現在コロナの影響もあり、世界中でリモートワークが進んでいます。
どうしても休めない場合は、リモートワークを活用して”旅しながら仕事する”のもおすすめです。
最近ではワーケーションとも呼ばれていますね。
せっかく旅に出るのに仕事なんてと思うかもしれませんが、繁忙期をはずした航空券は一般の旅行の想定金額よりもぐっと安くなります。
日常では忘れがちですが、1日って意外と長いんです。
時差もありますが、旅先でのアフター5や週末は日常とは全く違うものになるはずです。
まずは一歩。一定の時間を働きながらも、時間外やランチを未知の世界で試してみるのもまた素晴らしい思い出になりますよ。
また、もしそのような働きかたが可能であることが証明できれば、
毎年仕事を休まずに旅に出られる計画や職場への打診の難易度も下がります。
旅の素晴らしさや思い出、経験や知識は旅に実際にでることでのみ上書きされてゆきます。
旅の経験は蓄積と上書きの繰り返しです。
より経験をつめば積むほど、楽しみ方や自分のスタイルがわかってどんどん旅しやすくなるものです。
今では世界のどこでもWiFiが充実していますし、WiFiが乏しい宿にあたってしまってもサイバーカフェでケーブルをレンタルすることもできます。
リモートワーク不可の職種では選択肢にならない可能性が高いですが、コロナの影響で在宅勤務に切り替えることができた職種なら無理な理由はそうないはずです。
…これらの方法を使ってもやっぱりまとまった時間が取れない!
という方でも、まだ旅をあきらめずに済む方法があります。
詳細はこちらの記事の”短い時間でも旅する方法とは?”の章で紹介しています。
>第1章 はじめに:旅人・バックパッカーとは?
行きたいところにいく時間を確保できないのなら、
確保できる時間でできる限り遠く、いろんな経験ができる方法を模索しましょう。
3連休に韓国や台湾に行くこともとても簡単にできる時代になりました。
事前に安い時期の航空券を探しながら、
何度もある3連休のひとつやふたつを旅につかってみるのも大きなリフレッシュとなります。
また、日本国内でも、ヒッチハイクで2日間いけるとこまで行ってみたり、
慣れ親しんだ街のバックパッカーのドミトリーにあえて泊まってそこで会った旅人の目線でいつもの街を歩いてみるのも全く新しい経験になるはずです。
旅人というと、会社を辞めて無期限世界一周!みたいなイメージが先行しがちですが、
そこまでガチガチに準備しなくても旅はいろんなところで体験できます。
無理して旅をするよりも、まずはできる範囲で旅を始めて、自分の好きな旅のスタイルをみつけてゆきながら一歩ずつ行動範囲を広げてゆくといろんな制約から解放された旅が楽しめるはずです。
自分の日常から旅を始める方法がわかったところで、次は旅先でどうするべきかのお話をします。