1週間のお休みを使って、ボルネオ島、サラワク州をお散歩してきました。
国内で1週間というと、何するの?と言われますが
自然が豊かで公共交通機関もまだあまり発展していない森にいくには、これでも急ぎ足なわけです。
バックパック旅に出る度に、ひとつだけテーマみたいなものを決めます。
今回は、”森にかえる”自然旅行をしよう。と。
どこに行くとか何を見るとかは、現地でバックパッカーのオススメや地元の人と喋って決めます。
降り立ったのは、サラワク、クチン。
街はとてもコンパクトで、街の端から端まで徒歩圏内。
ドミトリーもあちらこちらにあって、全て徒歩圏内。今回はQuiikCatというネコちゃんペイントだらけの宿にお世話になりました。(本物はいなかった。残念。)
クチンの街中なら、どのドミもアクセスは同じかな。なにせ全部徒歩圏内ですから。
博物館や遊覧船なんかの”よくある”観光名所は全部歩いて、多分半日ちょっとで完全にカバーできるちいささ。
そんなこともあって、夜、バーに入れば地元のお客さんどうしはみんな顔見知りで、一晩で友達が増えます。
サラワク人は、地元愛が強くてとってもフレンドリー。地元のここがいい、これを試せ!などなど初対面でもビール片手にいろんなことを教えてくれます。
中にはイスラム教徒のおじさんが、ビールを片手に”スラマット・ハリ・ラヤー!(ラマダン明けのお祭りを祝うあいさつ)”と陽気にあいさつしてくるわけです。そして誰も驚くことなく乾杯します。面白いぞサラワク民。。。
※イスラム教は飲酒を禁止しています。半島マレーシアは厳しいですが、民族の数がありすぎ&混ざりすぎるせいか、ボルネオの人は基本気にしないそうです。
そんなコンパクトな街ですが、周りは大自然。
民間人がタクシー代わりに運転してくれるアプリ、Uberでドライバーを見つけて近くの山まで。
そこであった運転手のおじさん、ケニーはなんとプロのカメラマン。
バックパックをしてるとなぜかプロのカメラマンによく会う不思議な運命。しかもみなさん旅人のブログカメラマンとかじゃなくて、本当のプロ。
サラワクで毎年レインフォレストフェスティバルという国内でもかなり大きな音楽祭があるのですが、そこの公式カメラマンだとか。
彼の雑誌が車にぽつりぽつり。
追加料金なしで郊外の村や実家裏の絶景の川辺の小屋に連れて行ってくれました。素敵。
明日の夜は友人のバーを手伝っているから、一杯飲みにおいで。と。
これはなんとも素敵な出会い。次の日の朝、コインランドリー帰りに寄ったカフェで友達になったアメリカ人バックパッカーも誘って、夕方から彼のバーにお邪魔することに。
一杯ビールを頼むと、彼が席に来て、そのまま一緒にゆっくりと飲むことに。
店員さんが一緒に飲むこの自由さがいいよね。もちろんお客さんに呼ばれたら席をはずすけど、これは基本的にはマレーシアではよくある光景。
カメラの扱い方や編集の仕方の”コツ”を惜しげも無く教えてくれるなんとも素敵なおじさま。
お金を払って入る民族センターとかじゃない本当のサラワクをみたいんだ。と相談すると
”お!ならいい村知ってるよ!”って。
ケニーによると、バスで3時間半。スリ・アマンという川沿いの小さな街に行って、そこからマンカという村まで川下りしてきなよ!とのこと。
マンカは伝統的なロングハウス(数等親の親戚一同が全員住むながーい家、長い家の中に何個も家があってそこに全部の核家族がそれぞれ住んでいる)があって、そこでお米のお酒を飲んで川沿いでのんびりしてきなよと。お米のお酒はボトル150円で、多分300円とか500円払えば泊めてもらえるよ。俺はそこで昔長老にあって、こんな写真を撮ってきたんだー!とウキウキ話してくれるのです。
その写真は、テレビで見るような超伝統的な森の民族や大自然のジャングル!
イバン族というサラワクの民族の村。
長老は第2次世界大戦の時に日本軍が攻め入った時に日本人の首を狩っていた元戦士だとか。
え、それ大丈夫かと震えていると、やばいと思ったら韓国人って言っとけというなんとも適当なアドバイス。
まあ大丈夫だよ。歴史は歴史。今はもう首狩りは何十年も禁止されているし、やりたがる人もいないよ。日本人に敵対する人もいないから安心しな。と言われなんとか納得。。。
首狩りの話は置いておいて、この村の写真は素敵すぎる♡と完全に魅了され、じゃあもう明日行こうぜとなるわけです。
”仕事だからいけないけど、なんかあったら電話してくれ!Good Luck!”とケニーはにっこり送り出してくれました。
次の朝、10時半のバスがあるからそれに間に合わせようと10時過ぎについたのですが
”10時半のバスは村から1時間離れた街までしか行かないよ。次のバスは1時”
と、典型的なバックパックハプニング。まあしょうがないか。
1時のバスに乗って、揺られること約3時間半。つきました。スリ・アマン。
ボートの停留所はマーケットの裏と言われても、一向にボートがない。。。
これもバックパック旅。簡単そうに聞こえたけど、思い通りに行かないこともあるよね。
という訳で、この川沿いのど田舎ですることも特にないので日が暮れる前に急いでボートを探すことに。
ただ、町の何人の地元民に聞いても、マンカはおろか、ボートすら誰も知らないとのこと。
どうやら今は国が道路を整備したから、わざわざボートを出すよりもミニバスで移動するのだとか。
公共交通のボートなんて数年見ていない。という人ばかり。あれー。。。
唯一見かけたのは、買い物に来ていたおじさんの個人ボートだけ。
明日の朝、俺たちみたいにの買い物に来る個人ボートがくる時もあるから、今日はもう諦めなさいと。
これは想定外。その日はおとなしくその町に泊まることに。
元ボートの中継点だけあって、幸い地元のホテルがちらほら。3人で2500円の部屋を1つ借りることに。
とはいえ、がっかりするだけじゃないよ。
こんなに綺麗な川沿いの夕日がお出迎えしてくれました。
長旅と想定外の難易度に疲れて、その日は11時前には完全就寝。。。
また明日。後半へ続きます。
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