2019年年末から年始にかけて、キューバを3週間旅してきました。
キューバの最大の魅力といえば、なんといってもカリブ海。
透き通る真っ青な海に、南国特有のサンゴとカラフルな魚を眺めながらのダイビング
カリブ海を潜ってきた。なんて素敵ですよね。
3週間のキューバ旅の8日間をカリブ海沿いのプラヤ・ラーガとプラヤ・ギロンで過ごしてきました。
ほぼ毎日いろんなスポットを潜ってきたので、ダイビングの申し込みの方法や費用、その他ダイビングに関するあれこれをご紹介します。
カリブ海にこだわるなら、Bay of Pigs エリアがおすすめ
キューバは島国なので、様々な街や島で海を拝むことができます。
ビーチリゾートで有名なバラデロ、カリブ海にひっそりと栄えるBay of Bigs、世界遺産トリニダードからさくっといけるプラヤ・アンコン
どこの主要都市でも、キューバの旅行会社、Cubanacan社が近くのダイビングを斡旋しています。
本格的にダイビングのみを楽しむなら、カヨ・ラーゴやマリア・デ・ゴーダなどの島や最果てに行くと、観光客も少ない手付かずの海が楽しめますが、
島は高額、最果てはダイビングセンター以外は英語が全く誰にも通じないため断念してしまいました。
(ちなみにマリア・デ・ゴーダは世界遺産の都市ビニャレスからも申し込み可能ですが、120kmほど離れているで結構タフなツアーとなります)
スペイン語が分からなくてもダイビングを楽しめる主要な場所は、バラデロ、Bay of Pigs、プラヤ・アンコンが最も一般的です。
バラデロはキューバ随一のリゾート地、外国人に必要なものは全て揃っているバカンス地です。北側に面しているためカリブ海ではありませんが、海だけで言えば最高と評判です。
Bay of Pigs(プラヤ・ラーガからプラヤ・ギロンにかけての30km沿い)は、カリブ海に面していて、バラデロほど人も殺到しておらず、のんびりと時間の流れる新興街です。
街沿いのビーチのみ沖の流水のせいで濁る時間がありますが、この2つの街の間に数カ所あるビーチは、のんびり眺めるだけであっという間に数時間が流れてしまう美しさ。
プラヤ・アンコンは世界遺産のトリニダードから近く、トリニダード観光から日帰りで行ける便利さが便利のカリブ海沿いのビーチです。
観光客にも大人気、綺麗さも申し分ないビーチですが、Bay of Pigsのほうが透き通っていてダイビング向けだそうです。
”カリブ海でダイビング”という点では、日数に余裕があるのであれば、Bay of Pigsをお勧めします。
ダイビングの申し込み方と費用
ダイビングの申し込み方は、Cubanacan社からのツアーに申し込むか、
スキューバダイビングでおなじみのこの印があり、CIBと記載のところから申し込みが可能です。
ダイビングセンターには2種類あります。
朝指定の時間に行き申し込み、ダイビングセンターが日替わりでビーチを選び移動手段を提供してくれるタイプと、
直接カウンターで申し込んでインストラクターが空き次第その場で即潜れるタイプがあります。
Bay of pigsの場合、プラヤ・ラーガ (CIB Octopus) とプラヤ・ギロン (CIB Playa Giron) の街中のダイビングセンターが朝の指定時間(当時は8時半)、
図の真ん中の小さなダイビングセンターが直接申し込み型です。すべてのダイビングセンターで英語が通じます。日本語はありません。
街のダイビングセンターの場合、1日1回の時間指定なので、前日夜までに電話予約をするか、当日指定時間の15分前の到着をお勧めします。
街のダイビングセンターは、この2つの街の間にある20個のビーチの中から、波の様子や混雑状況を見てビーチを選択し、そこまでこのとてもクラシックなスクールバスで連れて行ってくれます。
タクシーや自転車で直接申し込み型のダイビングセンターに行くのは面倒、毎日違う場所を試したい方におすすめです。
朝の指定時間に都合がつかない場合、自転車で45分ほどかければダイビングセンターまで自力でたどり着けます。サイクリングからの午後にダイビングなんて気分にはぴったりです。
カリブ海沿いのサイクリングはひとりでも歌いたくなるくらいワクワクしちゃいます。
費用は1ダイブ50分で25CUC (=2800円)、初心者の方は初めの1回が講習つきの体験ダイブ25+10=35CUC (=3900円)必須となります。
日本のダイビングが1本だいたい1万円するので、とっても安く最高に綺麗な海に潜れるのが魅力です。
Bay of Pigsの2つの街の場合、バスの手配の有無にかかわらず費用は一律です。
個人的には、プラヤ・ギロンのダイビングツアーで行ける、Los cocosのサンゴの洞窟ルートが信じられないほど綺麗でした。
Los cocosにはダイビングセンターないので、ダイビングセンターへリクエストまたは次はいつ行くかを聞いてのアレンジとなります。サンゴの洞窟ルートは20m以上深いのでライセンス必須です。
ライセンスは必要?初心者は?道具はレンタル可能?
道具はすべてレンタル可能です。25CUCの中に全ての道具代も含まれています。
自前ももちろん対応してもらえますが、自前で持って行っても割引はありません。
キューバ定評の”物持ちの良さ”のせいで道具は安全ですが古いことが多いので、衛生面が気になる方は自前でもいいかもしれませんが必須ではないです。
個人的には水中マスクだけ自前でもよかったかな。と思っています。曇り止めがないので、古いマスクのクリアーを頻繁にする必要がありました。
キューバのダイビングは、ライセンスなしの初心者も可能です。
まったくの初心者の場合、初めの1回が講習つきの体験ダイブ25+10=35CUC (=3900円)必須となります。
ダイビングは、初心者でも水深5mから8mくらいまでは潜ります。
マスクに水が入った時の対応、ボンベの吸い口の扱い方、潜る際や浮き上がる際の方法を知らずに潜るのは命の危険に直結します。
何かあっても浮き上がればいいと思っても、適切な浮き上がり方を知らないと肺に損傷を起こしたりと非常に危険です。初心者は絶対に講習を受けてください。
ライセンスを持っている人は、ライセンスの提示が必須です。今までに何本潜ったことがあるかを聞かれますが、ログの提出は必要ありません。
ライセンスや経験にあったレベルでグループわけしてもらえるので、ひとりで参加しても誰かと一緒に参加してもそれぞれが適切なレベルに割り振ってもらえます。
また、12mまでしか潜れないオープンウォーターライセンスでも、経験が多い場合や一緒に潜ってインストラクターがこの人は大丈夫と判断すればアドバンスのグループに同行させてもらえますが、あくまでも自己責任となります。
ライセンスの取得は…可能ですがおすすめしません。
キューバのライセンスは国際ライセンスに加盟していません。キューバ国内のライセンスになります。
キューバの国内ライセンスが他の国で通用するかはキューバ人インストラクターでもよくわかっていないため、PADIやNauiのような国際ライセンスを取るほうが確実です。
ライセンスなし向けのダイビングツアーを申し込み、帰国後や他の国でのライセンスの取得をおすすめします。
カリブ海の水中世界はこんな感じ
それぞれのツアーとインストラクターに個性があります。
どこの天国かと錯覚してしまうように綺麗なサンゴ礁の洞窟ツアーや、
いつも魚に餌付けしているため魚から大人気のインストラクターのツアーでは、全行程で魚の群れがついてきたり(写真は1匹ですが…)。
沈没船や、カリブ海の海藻やサンゴに詳しく、海底資源を傷つけずに触れ合う方法を教えてくれるインストラクターもいたりと、似通った景色の中にも毎回違う発見があります。
複数回、複数日潜って、カリブ海の水中冒険をぜひお楽しみください*