ニュージーランドは、ワインの盛んな国です。
ニュージーランドワインは、ヨーロッパや中南米に比べると日本ではまだあまり知られていませんが、種類も多く、ハーブのようなキリリとしたさっぱりめの味わいが特徴的で、ワイン初心者でも楽しめます。
フランスとニュージーランドのワイナリーで計数年働いていたという人たちのグループに数ヶ月まぜてもらう機会があり、そのままワインのお勉強とテスティングにすっかりハマっちゃってるこの頃。
セントラルオタゴがアツいらしい。
まだまだ何もわかってないけど、美味しいものを探すのって楽しいよね😋 pic.twitter.com/lcYN05ugCC— ジプシーワーカーズ#旅人OL🇲🇾🇳🇿 (@gypsyworkers) September 12, 2019
WEST Level1というワイン入門のコースを始めて、ちょっとずつ勉強しようとしたのが1年前。
最近になって、やっと当時のコースの意味と楽しみ方が解ってきたので、学んだばかりのニュージーランドのワインのお話をシェアします 🙂
ニュージーランドのスーパーでよく見る7種類とその詳細
スーパーにいくと、ずらりとワインが大量に並んでますよね。
それはそれはもう選べないくらいの種類。同じ銘柄でもなんかいろんな種類あるし…。
もちろん銘柄や生産国、値段や製造年により味は非常に多岐に渡りますが、
ニュージーランドのスーパーやリカーショップで仕分けられるのはブドウの種類別です。ニュージーランドでは主に以下の7種類に分けられます。
※ワインの味の表現でベリーやプラムなど他のフルーツの名前がよく記載されていますが、それは例えばこんな味という意味で、ブドウ以外のフルーツは実際のところ入っていません。
<赤ワイン>
Pinot Noir (ピノ・ノアー)
酸味:★★★
苦味:★★☆
苦味が少なく、軽い味の赤ワイン。ニュージーランド産の赤ワインはダントツでPinot Noir率高め。
赤ワイン初心者にも親しみやすい。ベリーやチェリーのようなフルーティーな味わい。ニュージーランド産のワインを試すならまずはここから!
Merlot(メロー/メロット)
酸味:★★☆
苦味:★★☆
苦味も酸味も軽めから中度。プラム、ブラックベリーのような、Pinot Noirよりはコクのあるフルーティーさがあるけれど、一般的な赤ワインよりどっしりとはしていない。こちらも苦い赤ワインが苦手な人にも親しみやすい。
Cabernet Sauvignon(カーヴェネ・サーヴィニョン)
酸味:★★★
苦味:★★★
世界中で最もポピュラーなブドウ。酸味も苦味も強い、The・赤ワイン。
ブラックチェリーのようなどっしりとしたダークフルーツの風味と、ハーブのような爽やかな香りが特徴。味の濃さもあって、Merlotや他のブドウと混ぜて苦味や酸味を引き立てる為にも使われる。
Syrah/Shiraz (シラー/シラーズ)
酸味:★★☆
苦味:★★★
ブラックベリーのどっしりと重い味わいと、スパイスや胡椒のようなぴりりとした味わいが特徴。ほとんどが樽で熟成されるので、バニラのような樽の香りがする。フルーティーと、スパイシーまたは樽のマイルドな香りが共存する。
<白ワイン>
※ニュージーランドの白ワインは全部、酸味★★★なので星は省略します。
Chardonnay(シャルドネ)
世界の白ワインでは最もポピュラーなひとつ。種類も多い。
温暖な気候のシャルドネは酸味が少ないけれど、ニュージーランドのものは酸味が高く、軽い。レモンのようなきりりとした味わい。
Sauvignnon Blanc(サーヴィニョン・ブランク)
酸味の強い辛口ワイン。ニュージーランドでは最もポピュラーな白ワイン。青リンゴのようなさっぱりした酸味と、ハーブやパプリカのようなフレッシュグリーンな風味が特徴。
Pinot Gris(ピノ・グリス)
こちらも酸味の強い辛口ワイン。軽くて、洋梨やレモンのようなキュッとした酸味が特徴。酸味の強いフルーツの風味がストレートに感じられる。
+さらに、ニュージーランドのスーパーでは”その他”の場所によく置いてあるのが以下です。
Riesling(リースリン/英語だとリゼリンと聞こえる)
リースリンには甘みの幅があり、甘いワインから酸味が強くあまり甘みのないワインまで幅広い。とはいえ上記の白ワインに比べたら甘みが強いのがほとんど。フローラルでフルーティーな香りが特徴
Moscat(マスカット/モスカト)
ジュースのような甘いワインが好きなら、MoscatoまたはMuscat(モスカート)と書いてあるものを選びましょう。マスカットのことですが、白でもロゼでもとっても甘く、デザートワインのような甘さです。
失敗しづらいワインの選び方とは?
ブドウ別での特徴が分かったとしても、ワインの種類は本当に多すぎて、買うまでガチャのように未知数。
…残念ながら、ワイナリーで働いている人も”飲むまではガチャ”と言っていました。外側だけじゃわからないものです。
そんななかでも、極限まで失敗は避けたいもの。そこで、明らかな失敗は回避できるコツを紹介します。
・ジュースのような甘いワインが好きなら、MoscatoまたはMuscat(モスカート)と書いてあるものを選びましょう。マスカットのことですが、白でもロゼでもとっても甘く、デザートワインのような甘さです。
苦い、酸っぱいワインが飲めないひとはMoscatoを選べば間違いないです。Moscaatoとしてのカテゴリーはほとんど見かけないのですが、白ワイン、ロゼ、スパークリングのところに大体ちょこんと潜んでいます。
・Full Bodyと書いてあるものは苦味も酸味もどっしりとしています。また、Dryは辛口という意味になります。
・ブドウの種類にかかわらず、味と値段はある程度関わってくるので、$20前後のものになると大ハズレ率がぐっと下がります。
コスパの良さも$18~25くらいの間のものが◎。これ以上値段のものは初心者にはリスクが高いのでお勧めしません。
銘柄によって違いがわかるようになったら、お気に入りのヴィンヤードの銘柄のワンランク上を試せば高いワインも失敗しづらくなります。
・〇〇賞受賞のラベルがついているものも無いよりはいいかもしれませんが、あんまアテにしなくていいと思います。
・一番無難なチョイスとしては、ワインの種類が豊富なリカーショップに行き、値段、味の好み(フルーティーで苦味が弱いものがいいetc..)を店員さんに伝えてお勧めを教えてもらうのが一番手っ取り早いです。
ニュージーランドの場合、特にワインをメインにしたリカーショップの人は、在庫処理で適当に勧めてくる人はほとんどいない気がします。結構当たりを引きます。
ワイン選びを手伝うアプリ、Vivino
それでもやっぱり種類の多いワイン。
そんな中で、世界中のワイン好きが様々なワインを評価したアプリ、Vivinoを紹介します。
Vivino: https://www.vivino.com
こちら、ワインのラベルを撮るだけで、どのワインでどれだけの評判かを一瞬で表示してくれます。
また、このアプリの便利なところは、連写モードでお店の気になるワインを片っぱしから連写すると、すべてのワインのスコアを表示、比較してくれます。
もちろん数字と好みが一致しないこともあり得ますが、どうしようか迷った時にはおすすめです。
また、予算と産地別でユーザーのランキングも表示してくれます。へぇ、今度試してみよう。となるいい機能です。
比較モードではなく、ラベルモードで撮った写真はすべて保存されるので、以前に何を飲んだかもちゃんとレコードしてくれます。
知識やセオリーよりも、とにかく試す、楽しむが一番!
ワインの種類や産地、年数やら何やら何やら。。。
勉強すれば奥が非常に深く、フードペアリングと合わせるとその奥の深さは未知数です。
…が、そのような知識はあくまでも知識。
評判も背景も関係なく難しいこと考えずに、とにかく試して、美味しいと思ったものが美味しい。ただそれだけです。
フランスとニュージーランドのワイナリーで計3年働いていた友人に選びかたを聞いてみても
”うーん、飲むまではわからないから、片っぱしから飲んでみるのが一番かな。”とのことでした。
”美味しいワインは知識よりも、とにかく飲んで自分が美味しいと思う味は何かを知ること。”だそうです。
また、肉には赤、魚には…など難しいこと考えずに、美味しいと思った食事と美味しいと思ったワインを自分なりに楽しむのが一番。とのことでした。
みんなが美味しいというものも、自分が美味しくなければそれでいいのです。逆もしかり。
ワイナリーでたくさんテイスティングして、美味しいと思うものにきっと共通点があるはずだよ。とのことです。
ベテランでも数の勝負の世界なんですね。
おまけ:ワイン選びに失敗したら、カクテルにしちゃえ!
そんな中でも、数勝負のワイン選び。あれ…?というものや。やっちまったとなる時も。
私も結構やります。うーん、こんな味って知ってたら買わなかったかな。というものもちらほら。
捨てるのももったいないし、でも美味しくないし…
そんな時は、ワインを使ったカクテルを作ってみませんか?レシピやリンクを紹介します。
・サングリア:https://wine-good.jp/wine-cocktails/sangria-recipes-with-fruit/
・ティント・デ・ベラーノ:赤ワインと炭酸レモネートを半分ずつ。
・マルド・ワイン(ホットワイン):https://www.kurashiru.com/recipes/59c67e76-5842-45bd-aff5-4c148f7e2609
・フローズンワインスムージー:お好みの量のベリーやパイナップルを凍らせて、ミキサーで一緒にブレンド。
ニュージーランドワインの世界を、ぜひお試しください♪